美味しさは、歴史なのか?それとも歴史が美味しさを作るのか?ひとつひとつ繊細なガラス細工のような洋菓子の中に、一際光るシュークリームなのである。

近江屋洋菓子店

老舗ならではの門構え。ミッド・センチュリー・モダン様式のガラス戸を開けると、品格のある少々ピリッとした感じの空気。子供の頃、ビービーとインターフォンを押して入った玩具屋がトラウマな私は、少々、ビビる空気なのである。ガラスケースに敷き詰められた洋菓子は、ブランド品のような輝きがある。喫茶スペースもあり、ゆっくりと時間の流れる落ち着いた感じのつくりになっている。日本の洋菓子を牽引してきた近江屋洋菓子店の代表作は、アップルパイ。そして季節のフルーツを取り入れたフルーツケーキ(タルト、ショートケーキ、パイ)。そして驚くのが低価格という点。高級品、高価な洋菓子が多い中で洋菓子とは本来こうあるべきという形を示している老舗ならではの表現なのかもしれない。
そんな近江屋洋菓子店のシュークリームは、大いに期待ができる芸術品なのかもしれない。

定番は定番として。

奇を衒うことを一切せず、どこまでもシュークリームとしての美味しさを追求する。シンプルなシュークリームほど誤魔化せないのである。シュー生地は、王道のシュークリーム生地とも言える表面がカッチリと硬めで薄めに膨らませた感じ。持ち歩き時間にも寄るが、クリームの水分が、少し生地にまわったほうが美味しいように感じる。現在、主流になりつつあるマカロン生地を薄く伸ばした生地やクランブル生地とは、一線を画する。

誰からも愛される幸せのクリーム

硬めのシュー生地をナイフを使い、割ってみると溢れるように出てくる黄金色のクリーム。昔から当店のシュークリームは、こんな感じですという主張すら聞こえてくる。そんな老舗だけが出来る定番商品の迫力。オリジナルカスタードクリームは、余計なものを一切使用していないザ・カスタードクリーム。万人に愛される食べると自然と笑顔が出来る幸せのクリームであることは間違いなさそうなのである。
重量:135g
直径:8cm
高さ:7cm
価格:180円

老舗の王道シュークリームを食べてみた。

シュークリームの美味しさと聞けば、帰ってくる答えは千差万別。シュー生地のパリッとした美味しさ、もしくは、濃厚なクリーム、バニラビーンズの香り。正解は、もしかして無いのかもしれない。そう。全ての答えが正しいのである。カリッと硬めのシュー生地の歯ごたえを楽しんでいると中から溢れ出てくるカスタードクリーム。程よい甘さでクリームの粘度も丁度良い感じ。全ては老舗が思い描いたシュークリームのバランス上に成り立つ美味しさなのである。カスタードクリームの甘さは、もう1つ食べれそうと思わせるくらいのバランス。これが、プリンのように濃厚過ぎるカスタードクリームだともう1つ!?なんて到底思えないはず。先程も書きましたが、このバランスは、長年培われたノウハウの中から生まれたものなのかもしれない。シュー生地とカスタードクリームの美味しさに心を奪われるシンプルな美味しさのシュークリームなのである。

お店情報

近江屋洋菓子店 神田店
住所:東京都千代田区神田淡路町2-4
営業時間:9時~19時(月曜日~土曜日)10時~17時30分(日祭日)※喫茶は17時迄
定休日:年中無休
Tel:03-3251-1088

公式HP: http://www.ohmiyayougashiten.co.jp/index.html