パティスリー・スリールのシュークリーム(東京都目黒区五本木)

全体のバランスの良さ。そして、たまごの美味しさを引き出し、やさしく包み込むようなふんわりとしたシュークリームが祐天寺にあった。

パティスリー・スリール


東京 目黒区五本木。東急東横線「祐天寺駅」下車、徒歩約7分。少々遠回りになってしまうかもしれないが、バスロータリーがある東口を出て、駅を背にして見えるバス通りを駒沢通り方面へ歩く、駒沢通りにぶつかったら右折。しばらく駒沢通りを歩くと「五本木」交差点が出て来るのでこの交差点を右折。右側に注意していると白い壁に、屋根は、ひと際目を引く「オレンジ」色のパティスリーが見えてくる。ここが今回、お目当ての「パティスリー・スリール」。


オーナシェフは、岡村尚之氏。ジャンポールエヴァン(仏)やエリック・サゲス(仏)で修行の後、帰国。資生堂パーラーやレストラン「ロオジオ」を経て2005年に「パティスリー・スリール」をオープン。コンクール受賞歴を持つ、凄腕のパティシエなのである。店内は、正面にショーケース。右側には、カフェスペース。左側には、ギフトや焼き菓子が配置されている。


ショーケースは、2段になっていて、上段には、ロールケーキ、アントルメ、パウンドケーキ。下段には、プティガトーが並べられている。目を引くものとしては、パウンドケーキが7種類。
「マロンたっぷりのケークマロン」「レモン風味のケークシトロン」「カラメル風味のケークカラメル」「チョコレートとオレンジのケークショコラ」「赤ワインに漬けたイチジクを練り込んだ生地にマロンをたっぷり入れたフィグマロン」「オレンジ風味のケークオランジュ」「ドライフルーツいっぱいのケークフリュイ」。そんな「パティスリー・スリール」のシュークリームを食べてみた。

しっとりとしたシュクレ生地


シュー生地は、上部にシュクレ生地をのせて焼成したクッキーシュー。パイシューと同様にクッキーシューも根強い人気があり、シュークリームは、クッキー生地に限るという人も多い。そのクッキー生地の上には、粉糖がたっぷりとかけられている。シュー生地は、クリームの水分を少しだけ吸収している為、程よい感じ(これが抜群)に「しっとり」としている。上部のクッキー部分も、ザクッザクッとした感じではなく、しっとり、ほろほろとした若干、クランブル生地に似た食感になっている。

たまごの美味しさを引き出したクリーム


クリームは、シャンティーが多めのディプロマット。バニラビーンズは、控えめな感じで、たまごの優しいふんわりした感じがたまらなく美味しい。少々ノスタルジックな感じでもある。例えるなら(あまり良い例えではないかもしれないが)昔懐かしい、バニラ風味のアイスクリンの味をぐーーと濃くしたような味わい。最近のシュークリームのクリームの特徴は、プリンのように濃厚でプリプリな感じの食感になっているタイプやバニラビーンズが多めのタイプ等、濃さ、強さを追求したものが多い。「パティスリー・スリール」のクリームは、やさしく、たまごの風味を最大限引き出した美味しさの上に成り立っているクリームであり、滑らかさ、口どけの軽さを保ちつつ、ドロッと流れ出さないくらいの程よい固さがあるクリームなのである。

やさしい風味のシュークリーム


先程も書いたが、濃厚、強さ等、パンチの効いたシュークリームが多い中で、やさしく包み込むような感じのシュークリームで、ここまでの洗練されている感じは、なかなか無いのでは?と思う。ふんわりとした食感とのバランスが素晴らしいのである。素材に、こだわり丁寧に作り上げたシュークリーム。大きく主張することは、無いが、王道のシュークリームに近い感じは、是非、トライすべきシュークリームのひとつだろう。東急東横線「祐天寺駅」を下車することがあれば、食べてみてはいかがだろうか?

重量:87g
直径:6.5cm
高さ:4cm
価格:280円

合わせて読みたい

パティスリーで人気のスイーツ。それは「シュークリーム」。 英語では、cream puff。フランス語では、chou a la creme。呼び方はともかく、大人気のスイーツ「シュークリーム」。新しい分野のスイーツが、登場しても未だ[…]

お店情報

パティスリー・スリール
Tel:03-3715-5470
住所:東京都目黒区五本木2-40-8
営業時間:10時~20時
定休日:水曜日

公式HP:http://www.patisserie-sourire.com

当メディアは、Amazonアソシエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムや第三者配信の広告サービス(Google Adsense等)に参加して収益を得ています。