【再訪問】銀座ウエスト本店のシュークリーム(東京都中央区銀座)

東京で王道のカスタードシュークリームと言えば、やはり銀座ウエストが横綱級。行列のできる1個410円のシュークリームは、味と香り、そして大きさに脱帽なのである。

銀座ウエスト

東京 銀座にある有名洋菓子店「銀座ウエスト」。昭和22年(1947年)に銀座にレストランとしてオープン。当時、コース1,000円(銀行員大卒初任給・220円)の料理を出していたウエスト。開店後わずか半年余りで施行された都条例により「75円以上のメニュー」が禁止されたため、製菓部門のみを残し、喫茶店として再出発。クラシックのレコードミュージックを店内に流し、プログラムを組んで定時に解説を付けるなど、当時としては画期的な試みを行うことで、「文化人」の集う場所としても知られる様になった。


焼き菓子のお土産やギフトとしても有名な銀座ウエスト。その代表的焼き菓子商品「リーフパイ」。そんな「リーフパイ」と人気を二分するシュークリーム。そんな有名洋菓子店 銀座ウエストのシュークリームを食べてみた。

元祖!行列のできるシュークリーム


銀座。数寄屋橋交差点を新橋方面へ。進行方向右側を歩いて行くと「銀座西六丁目」交差点を越えた辺りに、人が行列している場所がある。平日の14時を少し回った時間帯なのにである。この場所こそが「元祖!行列のできるシュークリーム」銀座ウエスト。販売しているのは、シュークリームだけではなく、生ケーキ、焼き菓子と種類も豊富。スイーツのお土産としてビジネスマンや海外の旅行者も含め、数名並んでいた。

2個食べれる人いる?それくらいの大きさ


通常のシュークリームが平均すると約80g前後の重さ。銀座ウエストのシュークリームは、直径約6cm、高さ約3.6cm、重さ約179g。通常のシュークリームと比べると約2倍。その中身も凄い。この重量の約95%は、オリジナルカスタードクリームが占める。「丁度良い」という言葉の通り、このオリジナルカスタードクリームの甘さ、香り、クリームの柔らかさが抜群なので、どんどん進むのは、間違いない。しかし、この大きさを2個、一気に食べられる人いる?。そんな大きさの有名洋菓子店 銀座ウエストでも人気のスイーツ。お土産ランキングでも上位に入る実力のシュークリーム。濃厚なカスタードクリームをたっぷり食べたい!と思う方にはぴったり。ちょっとしたギフトや東京土産にも是非!1個410円のシュークリームは、味と香り、そして大きさに脱帽なのである。

重量:179g
直径:6.0cm
高さ:3.6cm
価格:410円

クリームたっぷりのシュークリーム

黄金色に輝く銀座ウエストのシュークリーム。生地は、王道タイプの薄くタマゴの香りがするシュー生地。最近のシュー生地は、クッキー、シュクレ、クロワッサン、クランブル等の歯応えと香りが強い生地がトレンド。しかしながら、たっぷりと詰まったクリームを味わう為のシュー生地は、やはり薄くふんわりと焼き上げたトラディッショナルなシュー生地が抜群なのである。銀座ウエストのシュークリームの心臓部。オリジナルカスタードクリームは、どこまでも滑らかで昔ながらの優しい甘さ。しかもこの大きさのシュークリームにたっぷりと入っているのだからカスタードクリームファンには、たまらない。

再訪問

新型コロナウイルス感染症の制限もほぼ撤廃された2023年6月。銀座にWEST在りと言われる老舗洋菓子店 銀座WESTへ再訪問してきた。

デカすぎる!と言っても過言ではないシュークリーム。現在、バター、卵、小麦粉と何回、値上がりした?と思えるくらい値上げラッシュが続いている。そろそろ落ち着くのでは?と考えられないくらい勢いは止まらず。。。そのような事で洋菓子業界は、悲鳴に近い状態が続いているのだ。そのような中、生き残りをかけ、原材料の見直し、もしくは、見直しが難しい場合は残念ながら価格転嫁となったり、大きさも多少小ぶりになっていったり、どのパティスリーも惜しみない企業努力をしている。しかし、小さくなったり、入数が変わったりしている商品も多いのは事実。

今日、久々に訪れて分かったのは、老舗洋菓子店 銀座WESTは、新型コロナウイルス感染症が広がる以前の大きさとほぼ変わらず。しかも大きいだけではない。手にずっしりと重たさを感じる重量も健在。銀座WESTのシュークリームは、大きさもさることなく重さもシューライフで紹介しているシュークリームの中で際立つのだ。

王道のシュー生地

シュークリームとは、クリームの美味しさを味わうスイーツ。これが王道なのではないだろうか?最近は、シュー生地も多種多様になり、マカロン生地、クランブル生地、クロワッサンのようなパイ生地、そしてクッキー生地と色々なシュー生地を使用するシュークリームが多くなってきた。

しかし、老舗洋菓子舗は、変わらず王道のシュー生地を使用することが多いのは、冒頭で書いた通り「シュークリームはクリームの美味しさを楽しむ、味わうスイーツ」であり、中に詰まっているクリームとの相性が薄く、ふわふわに近い、柔らかいシュー生地が1番と分かっているからかと思われるのだ。

たっぷりのパティシエール

銀座WESTのシュークリームは、王道のシュー生地の中にたっぷりと詰められた甘さ控えめのパティシエール。卵の香り、味がクリームに感じられるのだ。しかも、ずっしりと感じる重量感は、クリームの重さとも言える。シュー生地の隙間が無いくらいに詰め込まれているのだ。シュークリームを作られた方ならお分かりかと思うのだが、隙間なく、たっぷりクリームをシュー生地に入れていくのは、想像以上に大変だということ。

シュー生地が膨らむのは、計算が出来ないことが多く、型を使用して焼成していないので、多少なり大きさが変わってくる。仮にクリームの量を100gを同じように入れようとすると溢れてしまうものも出て来る。このバランスはやはり老舗洋菓子舗の持つ技のひとつなのかもしれない。毎日毎日、数百個を作り、技は更に磨かれていくのではないだろうか?この量のパティシエールは、まさに食べるパティシエールなのだ。

溢れる落ちるクリーム

シュー生地が薄く、ふわふわな感じで、中に詰まっているパティシエールの水分がシュー生地に多少浸透しているので、物凄く柔らかく、クリームが溢れてくるのだ。大きさ的に一口で食べられる大きさではない為、シュークリームを割ったりする際は、手に零れてきたり、垂れてしまったりするくらいパティシエールが詰まっているのだ。この点だけ注意が必要。久々に銀座WESTのシュークリームを食べてみて分かったのは、バニラビーンズは使用せず、パティシエール(カスタードクリーム)の美味しさを純粋に味わうことが出来るシュークリームは変わらず。そして、シュー生地も柔らかく、薄い王道タイプで、中に詰まっているパティシエール(カスタードクリーム)を楽しむには最適なバランス。大きさも重さも変わらず…。さすがは老舗洋菓子舗 銀座WESTのシュークリームだった。銀座へ行くことがあれば必ず立ち寄りたい、お土産にしたいシュークリームなのだ。

重量:174g
直径:9.0cm
高さ:5.0cm
価格:432円(税込)

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お店情報

銀座ウエスト 銀座本店

東京都中央区銀座7-3-6
Tel.03-3571-1554
営業時間
月~金:9:00~23:00
土日祝:11:00~20:00
最寄駅:銀座駅
公式HP: https://www.ginza-west.co.jp/

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