「黒糖」、「きな粉」、「黒蜜」。一見…甘すぎるんじゃないか?と思うのだが、この組み合わせは、さすがと言えるレベルのシュークリームなのだ。しかもコスパ…。優れすぎている。

村中甘泉堂

福井県。サスペンス・ドラマでもよく出てくる「東尋坊」や日本曹洞宗の大本山「永平寺」、コマーシャルでも使用されたことがある「一乗谷」。最近では「フクイラプトル」という肉食恐竜の化石が発見され、福井県立恐竜博物館も有名な観光スポットになっている。そんな福井県の福井駅から徒歩5分程度にある老舗和菓子舗「村中甘泉堂」が今回、お目当てのお店なのである。

福井の和菓子と言えば「羽二重餅」。「米」「砂糖」「水飴」というたった三つの材料で作る菓子の為、原材料の良し悪し、製造加工の良し悪しがダイレクトに商品へ伝わる。「村中甘泉堂」は、「福井米」だけを使用し、山沿いで水のきれいな、大野市、勝山市、池田町産の米を産地指定で仕入れ、使用しているとのこと。そんな「村中甘仙堂」は、「羽二重餅」で全国菓子大博覧会全菓博金賞をはじめとした各賞を受賞しつづけているらしい。そんな老舗和菓子舗「村中甘泉堂」のシュークリーム…「大黒シュー」を食べてみた。

大黒シュー。その商品名の意味とは?

ん?ちょっぴり変わった商品名なのである。色々なシュークリームを食べてきたが、商品名にインパクトがあるものは…実は、あまり存在しない。シンプルに「シュークリーム」もしくは「シュー・ア・ラ・クレーム」が多いように思える。

インパクトがある商品名は、宮崎県で有名な「お菓子の日高」の「なんじゃこらシュー」がある。驚きの240gオーバー。中には「栗」「イチゴ」「クリームチーズ」がゴロゴロした状態で入っている。形状で面白かったのは、「フライヤーズテーブル・羽田エクセルホテル東急」の「787」。巨大過ぎる飛行機をモチーフにしたシュークリーム。B787の就航に合わせて作られたシュークリームとのことで価格も787円。その重さは、やはり大きめの265g。

今回の「大黒シュー」。お店で聞いてみると「シュークリームの上蓋部分にかかっているきな粉は、元々原材料が【大】豆ということ。そしてクリームにも使用している【黒】糖。お好みで別添えの【黒】蜜をかけると更に美味しさが広がる。」この大豆の【大】、黒糖の【黒】、黒蜜の【黒】から作られた商品名とのこと。ん~案外しっかりとしているネーミングで少々驚くのあった。

重量:80g
直径:10.0cm
高さ:6.0cm
価格:162円

パイ生地のサクサク感

袋から取り出すと別添えの「黒蜜」が出てくる。大黒シューは、生地の中心部でカットされているタイプのシュークリームなのである。上蓋部分を中心に、きな粉がたっぷりとかかっていて袋から出しただけで、きな粉のふんわりとした香りが、漂ってくる。別添えの「黒蜜」をかける前に、上蓋のシュー生地を食べてみた。

きな粉の香り、味となんとも言えないパイ生地独特のサクサク感が心地よいのである。知っているパイ生地以上に、生地がサクサクしているので、聞いてみると生地に少しだけ福井県産のコシヒカリ(米粉)を入れているので一層食感がアップしているのと米粉が持つ甘さも出ているとのこと。このサクサク感と生地が、もつ自然な甘さは、なかなか味わうことが出来ない感じなのである。

黒糖+黒蜜

クリームは、黒糖入りのディプロマット。お米を肥料にしている鶏卵を使用しているとのことで鶏卵本来の旨みだけではなく、香りに深さがある。そこに、独特の黒糖の濃厚な甘さと香りが入る。サクサク感が増しているパイ生地とのバランスも絶妙なのだ。そして「黒蜜」。

画像の通り、これだけたっぷりと黒蜜がかかると…。最高の組み合わせの1つとして「黒蜜」「抹茶」「きな粉」というのがあるが、今回の大黒シューの「黒蜜」「きな粉」「黒糖」もちょっと甘すぎるんじゃないかな?と思ったのだが、全く異なる感じの組み合わせの美味しさが出来上がっているのである。お店も親切で「大黒シューのおいしい召し上がり方」なる説明書が入っている。「シュー皮の上蓋部分を外し」「別添えの黒蜜をかけます」「シュー皮の上蓋でクリームと黒蜜を一緒にすくってお召し上がりください」とある。この最後の「上蓋でクリームと黒蜜を一緒に…」これが美味しく食べる為の秘密なのだ。しかも驚くのは、コスパ。ここまで色々と手が入っている「大黒シュー」。1個160円なのだ。

福井県福井市。福井駅から徒歩で5分程度の場所にある「村中甘泉堂」。「黒糖」、「きな粉」、「黒蜜」と一見、バラバラになりそうな素材の組み合わせなのだが、しっかりとひとつにまとまり、組み合わせの美味しさの答えが出ている「大黒シュー」。福井市に行くことがあれば、トライすべきシュークリームなのである。

お店情報

佐佳枝上町 村中甘泉堂
福井県福井市中央1丁目21-24
TEL:0120-22-4354
営業時間:9:00~19:00
定休日:火曜日
アクセス:JR北陸本線、えちぜん鉄道 勝山永平寺線「福井駅」下車、徒歩5分程度。駐車場:店舗の前に2台、その隣の北ノ庄駐車場(契約)、サカエパーキング(契約)契約駐車場に関しては、1000円以上お買い上げで30分無料、2000円以上お買い上げで1時間無料となるチケットを配布。

公式HP:http://www.kansendo.com/