期間限定商品が50年以上続く大ヒット商品に
今やシュークリームと肩を並べる人気であるシューアイス。サクサクのシューと冷たいアイスクリームの組み合わせが見事にマッチしたデザートですね。こんな絶妙なコンビネーションを生み出したのは、今もシュークリームの有名店として全国にお店を構える「洋菓子のヒロタ」です。1964年に初めて販売されました。当時、夏になるとシュークリームの売れ行きが低下する傾向にあったことから、クリームの代わりにアイスクリームを入れて夏季限定商品として販売したものでしたが、これが大ヒット。すぐに人気商品となりました。その後は現在に至るまでユニークなフレーバーや様々なキャラクターや食品メーカーとのコラボなど、沢山の種類のシューアイスを世に送り出されています。ちなみに、開発当初は今のようなシュークリームの中にアイスが詰まっている形ではなく、上下に切り分けたシューでアイスクリームをサンドイッチのように挟んだ形であったそうです。
手作りも美味しいシューアイス
シューアイスの良い所は長く保管しておけるところ。多めに買ってきても冷凍庫に入れておけば、好きな時に買いたての美味しさを楽しめます。そのためお土産にも最適です。そんなシューアイスですが、ご自宅でも簡単に作ることが出来ます。冷凍するとシュー生地の食感が劣化するのではと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。家庭用の冷凍庫でも問題なく保管出来ます。少し難しそうなイメージですが、アイスクリームはホイップクリームやカスタードクリームと異なり、泡立てる手間や難しい火加減が必要ないので、実はシューアイスの方が手軽に作ることが出来ます。もっと手軽に作りたいという方は、市販のアイスクリームを使ってもOK。色んなアイスクリームを入れて試してみるのも面白いですね!同じアイスクリームでも、シュー生地に入れるだけで一味違った美味しさが味わえます。早速、夏のデザートに作ってみませんか?
基本のシューアイス
〈材料〉6個分
シュー生地
- 卵・・・1個
- 薄力粉・・・30g
- バター・・・25g
- 水・・・20ml
- 牛乳・・・30ml
- 塩・・・少々
アイスクリーム
- 卵黄・・・1個
- 砂糖・・・50g
- 牛乳・・・100ml
- 生クリーム100ml
〈下準備〉
- 薄力粉はふるっておく。
- バターは1cm角に切り、室温に戻しておく。
- 卵は室温に戻して、よく溶いておく。
- オーブンは予熱を入れておく。
〈作り方〉
- アイスクリームを作る。
ボウルに卵黄と砂糖を入れて、クリーム色になり、もったりするまで泡だて器でよく混ぜる。
- 鍋に牛乳を入れて沸騰直前まで温める。
- 1のボウルに4回程度に分けて加え、よく混ぜる。
全量が混ざったら粗熱を冷ます。 - 2のボウルに生クリームを加えてよく混ぜ、冷凍庫で冷やし固める。
途中で何度か全体を混ぜる。
- シュー生地を作る。
鍋に水、牛乳、バター、塩を入れて中火にかけ、バターを溶かす。 - 薄力粉を加えてよく混ぜ、ひと塊になったら、ゴムベラで練るように火にかける。
なべ底に薄い膜が出来るようになったら火から下し、ボウルに移す。 - ボウルに卵を少しずつ加えて馴染ませる。
口金をつけた絞り袋に入れて、温かいうちにクッキングシートを敷いた鉄板に絞る。 - 生地の表面に霧吹きをして、200℃に予熱したオーブンで15分焼く。
- 5分程度経ってから扉を開け、粗熱を冷ます。
シューの上部に切り込みを入れる。 - シューアイスの成型をする。
少し柔らかい程度の固まり具合のアイスクリームを絞り袋に入れて、シュー生地の中に絞り入れる。もしくはスプーンでアイスクリームをシュー生地の中に詰める。再度冷凍庫に入れて、アイスクリームが固まるまで冷やす。