「シュークリームの作り方」と検索すると、「失敗」「膨らまない」といったワードが出てくるので、手作りは難しいと思われている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、コツを抑えればお菓子作り初心者の方でも美味しいシュークリームが作れます!なんといってもシュークリームの良い所は「少ない量で沢山作れること」です。パンやケーキと異なり、生地の薄いシュークリームは小麦粉の量はパンの半分以下でも、倍以上の個数が作れます。沢山作った生地は冷凍しておくことも可能です。一度に沢山作っておくと、急に来客が来ることになった!なんていう時はとても便利です。大きさも自由に変えられるので、著者は子供のおやつようにプチサイズを沢山作って冷凍庫にストックしています。
シュー生地の基本さマスターすれば、クリームの種類を変えて色々なアレンジも楽しめます。
シュークリームの基本的な作り方
〈材料〉
- 薄力粉・・・40g
- 卵・・・70g
- バター(無塩)・・・25g
- 牛乳・・・40ml
- 水・・・40ml
〈下準備〉
- 薄力粉はふるっておく。
- 全ての材料を室温に戻しておく。
- バターは細かく切っておく
- オーブンは予熱しておく。
シュー生地作りでは「温度」と「水分量」がとても大切です。なぜなら、低温と水分量の低下はシュー生地が膨らまない大きな要因となるからです。下準備はそのためにとても大切なので、忘れないようにしましょう。
〈作り方〉
- 鍋にバター、牛乳、水を入れて強火にかけ、バターを溶かす。バターを小さく切っておくのは、加熱時間を短くするためです。大きなバターの塊を溶かすと加熱時間が長くなってしまいます。すると水分が蒸発してしまい、膨らみにくくなります。同じ理由から材料を室温に戻しておく必要があります。
- 小麦粉を一気に加え、ゴムベラで混ぜる。この段階で小麦粉をふるっていると、温度が下がる原因になります。
- 中火にかけながら、練るように加熱する。目安は粉ふき芋を作った時のような、鍋底に薄く膜ができる程度。
- ボウルに移し、卵を4~5回に分けて加え、ゴムベラでよく混ぜる。絞り袋に入れて、クッキングシートを敷いた鉄板に山型に絞る。卵は一気に加えてしまうと混ざりにくいので、数回に分けてその都度よく馴染ませてから加えましょう。
- 全体に霧吹きをかけ、塗り卵を表面に塗る。180℃のオーブンで20分焼く。焼き上がってから5分程度はそのままにしておく。霧吹きをすることで、水分量を保持することが出来ます。霧吹きがない場合は、手に軽く水をつけて、優しく押さえましょう。焼き上がり後、すぐに開けてしまうと萎んでしまうことがあります。また、焼いている最中も様子が気になって開けてみたくなりますが、開けないように注意して下さい。
- 粗熱がとれたら、上部が蓋のようになるように切り、中にクリームを入れる。
ポイントは多いですが、逆に言えばこれだけ守っていれば必ず膨らんだシュー生地が出来上がります。やっぱり出来立てのシュー生地はそれだけでもとっても美味しいです!きっと想像より簡単にできるので、是非手作りシュークリームを試してみて下さい。