ドラマや映画で欠かせないシーンの一つに「食事のシーン」があります。画面の向こうの世界でも美味しい物を食べる幸せは共感しやすく、印象に残るシーンになることが多いのではないでしょうか。ここではシュークリームが登場するドラマや映画をご紹介していきます。
この恋あたためますか
シュークリームが登場するドラマと聞いて真っ先に思い浮かぶ作品がことらという方が多いのではないかと思います。比較的、最近放送されていたこともありますが、最大の理由はセブンイレブンで実際に商品化されていたことでしょう。このドラマは趣味でSNSにコンビニスイーツのレビューを載せていたコンビニのアルバイト店員の投稿が若き新社長の目に留まり、共にコンビニスイーツの立て直しをしていく中で描かれる恋物語です。主人公となるアルバイト役を森七菜さん、新社長役を中村倫也さんが演じられました。
ドラマの中でもコンビニの新商品としてシュークリームを打ち出しますが、この商品が実際にも新商品としてセブンイレブンから発売されました。チョコ風味の生地にチョコレートクリームがたっぷり入った「チョコっとリラックシュー」は発売当初から売り切れ続出の大人気ぶりでした。ドラマ内で経営回復を狙って投じた新商品でしたが、その狙いは現実の世界でもヒットとなり、何軒回っても買えなかったという人がいたほどの人気ぶりからドラマ終了後も再販されたこともありました。試食レポートはこちら
絶対彼氏
このドラマは人気の少女漫画が原作となっており、2008年にテレビドラマ化されて放送されていました。日本での放送は10年以上前ですが、最近では韓国でもリメイク版が放送されており、こちらも現地だけでなく日本で人気のドラマとなっています。物語の内容は製菓会社の派遣社員であるリイコが恋が上手くいかず悩んでいるところに、突然現れたセールスマンから紹介された「理想の彼氏」ロボットと、製菓会社の上司を中心に繰り広げられる少し不思議なラブストーリーです。日本でのドラマ化ではリイコ役を相武紗季さん、理想の彼氏ロボット役を速水もこみちさん、リイコの上司役を水嶋ヒロさんが演じられました。
リイコは製菓会社の商品企画担当であり、ある時上司から新商品の試作を依頼されます。この企画商品こそがシュークリームです。シュークリームの開発はリイコと上司の信頼関係と恋の発展に繋がり、一方で上司と一緒にシュークリームの試作をするシーンはロボットの嫉妬心を煽るワンシーンとなるなど、シュークリームは物語展開に重要なシーンに度々登場します。上司が頭を下げて店舗に直談判をしてこのシュークリームを店頭に並べてもらいますが、この店舗のシーンには銀座にある「ブールミッシュ」というお店で撮影が行われ、ドラマのスイーツ監修も担当されていました。そして、こちらのお店では期間限定で番組内のシュークリームが実際に販売されていました。ドラマの設定では祖父の代からの味を引き継ぐ味をコンセプトにしていましたが、実際の商品もフワフワのシュー生地にたっぷり詰まったカスタードクリームという王道のスタイルのものでした。後に２人が開発を進めることになる人参のケーキも販売されていました。
グランド・ブダペスト・ホテル
こちらはドイツとアメリカの合作となる映画です。ヨーロッパにある仮想の国ズブロフカ共和国にある超高級ホテル、グランド・ブダペスト・ホテルを舞台に伝説のコンシェルジュと見習いのベルボーイがホテルで起きた殺人事件の解明に奔走します。このベルボーイの恋人はお菓子職人であり、得意とするお菓子こそが「コーテザン・オ・ショコラ」です。大・中・小の三つの大きさのシュークリームを重ね、上からアイシングをかけたとても可愛らしいシュークリームをタワーです。中身やつなぎ合わせにはチョコレートやカラフルなクリームが使われています。コーテザン・オ・ショコラは架空のお菓子であり、フランスの「ルリュージュ」というシュークリームを２段に重ねて上からアイシングをかけたお菓子が元になっています。ルリュージュは修道女、コーテザンは高級娼婦という意味で、コメディ映画らしいウィットが込められています。このシュークリームは殺人犯の疑いをかけられて収監されてしまうコンシェルジュに差し入れをするお菓子にもなっているなど、物語の重要な鍵を握っています。映画の公式ホームページには有難くもコーテザン・オ・ショコラの作り方動画が載せられています。
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人気の俳優の方々が美味しそうに食べている姿を見ると、シュークリームもますます美味しそうに見えますね！益々、進化を遂げていくシュークリーム。次はどんなドラマや映画に登場するのか楽しみです。